Tungsten Drop 4 リリース以前の追加機能
HDR Light Studio – Tungsten Drop 4 リリース
2020年4月3日、「HDR Light Studio – Tungsten Drop 4」がリリースされました。
HDR Light
Studioで最も過小評価されている機能の1つは、プリセットシステムです。高品質のライティングコンテンツや設定が豊富に含まれています(398枚の画像を含む1,000以上のプリセットが用意されています)。さらに、このライブラリに独自の
HDRI マップと照明イメージを簡単に追加することができます。HDR Light Studio は、照明コンテンツのすべてを保存するのに理想的な場所です。
このリリースでは、プリセットシステムをさらに改良しました。ユーザープリセットの管理、お気に入りのフィルタリング、照明デザインへのプリセットの適用など、新しい方法で時間を節約できるようになりました。
このリリースに合わせて、プリセットを習得できるように、70分以上の詳細なトレーニングをリリースしました。プリセットには、デフォルトのスタジオ光源以外にも多くの機能があります。新しいトレーニングは学習ページ(英語)でご覧いただけます。
さらに、いつものように、このリリースにはアップデートされた互換性も含まれています。
プリセットシステムの機能強化
ユーザープリセットの管理
Carbon Drop 3 のリリース以降、HDR Light Studio ユーザーは、独自の「ユーザー プリセット」を保存できるようになりましたが、これまでは管理方法がありませんでした。Tungsten Drop
4では、「Edit > Manage User
Presets」を使用して開く新しいユーザープリセット管理パネルが導入されています。このパネルでは、ユーザーは、ユーザープリセットの説明とタグを編集し、また、ユーザープリセットを削除することができます。
ユーザープリセット管理パネル
お気に入りのプリセット
ユーザーはプリセットを右クリックして「お気に入りに追加」または「お気に入りから削除」を選択することができます。ハートボタンを使って、お気に入りのプリセットだけを表示するようにフィルターをかけることができます。これにより、自分がよく使うものを知っているときに、ライトのリストを探し回る時間を大幅に節約することができます。
お気に入りのプリセット
すべてのライトをリグプリセットに置き換える
リグプリセットを右クリックして、「ライトをリグに置き換える」を選択すると、現在のライトをすべて削除してリグライトを追加することができます。この方法を使えば、さまざまなライティングリグのオーディションをより早く行うことができます。
照明をリグに交換
プリセットの上にカーソルを置くと、大きなプレビューが表示されます。
プリセットのサムネイルの上にカーソルを置くと、プリセットに関する追加情報を含む大きなプレビューが表示されるようになりました。例えば、画像のピクセル解像度、ライトに使用されているマッピングなど。画像はプリセットの正しいアスペクト比で表示されるようになりました。
プリセットのサムネイルを拡大
コンテンツとエレメントのプリセットでワークフローを改善
すべての「コンテンツ」といくつかの「エレメント」プリセット(該当する場合)から直接新しいライトを作成できるようになりました。3Dまたはバックグラウンドライトを作成するかどうかを尋ねられます。
ライトの新しい作り方
エリアライト切り替え
3Dライトの「エリアライト」チェックボックスを切り替えるためのキーボードショートカットを追加しました。CTRL + SPACE BAR (MacOSではFN + CMD + SPACE BAR)。時間の節約になります。
CTRL + スペースバーでエリアライトのチェックボックスを切り替えられるようになりました。
互換性
追加されたサポート:
Maya 2020
テスト対象。Redshift 2.6.51, V-Ray 4.30.001, Octane 2019.1.5 – 15.14, RenderMan 23.1, Arnold 4.0.1
MODO 14
Redshift 3 in Cinema 4D
以下は、更新された接続機能と互換性チャートです(クリック頂くとPDFをご覧いただけます)。
その他の新機能
機能強化
- レンダービュー画像の保存 – このプロジェクトメニュー項目が更新され、すべてのレンダービューをEXRファイルとして保存できるようになりました。
- 本番レンダリング時のレンダー ビュー画像の保存 – すべてのレンダー ビューを、画像に LUT をベイクした PNG ファイルとして保存するように更新されました。
- このリリースでは、HDR Light Studio の「プロジェクト
ファイル」のファイルサイズが以前のバージョンよりも約8倍小さくなっています。プロジェクト内の各ライトのアクティブな設定のみを保存します。その結果、コネクション経由で使用する場合、パフォーマンスが向上する可能性があります。 - 更新された情報ボックスには、詳細情報と「詳細をクリップボードにコピー」機能が含まれています。これにより、トラブルシューティングのためにインストールに関する有用な情報をサポートチームに提供できます。
HDR Light Studio 変更点
- HDR Light Studio のレンダービューの反射フレネル設定が簡素化されました。フレネル設定はIOR設定のみで設定できるようになりました。物理的なアプローチであった「なし」と「カスタム」を削除しました。
- 画像の彩度とガンマの「上下」矢印ボタンの増分が大きすぎたため、0.1 ステップに削減されました。(お客様からのご要望)
- レンダリングプログレスバーがオレンジ色になりました – レンダリングが完了したことがわかりやすくなりました。(お客様からのご要望)
- レンダー ビューとキャンバス ツールの設定がプロジェクト ファイル内に保存されなくなりました。これにより、シーンがロードされてツールが変更されたときに混乱が生じていました。
- カラープロファイル(LUT)のドロップダウンで、より広いLUT名に対応できるようになりました。これらは切り捨てられており、ACES LUTSでは正しく識別して選択するのが難しくなっていました。
購入方法
HDR Light Studio Tungstenは、こちらよりご購入いただけます。
HDR Light Studio – Tungsten Drop 2 リリース
2019年7月23日、Lightmap社は最新バージョンの HDR Light Studio – Tungsten Drop 2 のリリースを発表しました。
MODO および Cinema 4D コネクションに新しいライティングワークフローが登場
HDR Light
Studioインタフェース内で直接、MODOおよびCinema4Dからのインタラクティブレンダリングを確認できます。ショットをライティングするためにインタフェースを切り替える必要はありません。ライティングに必要なものはすべて一箇所にあります。ライトをインタラクティブレンダーに直接ドラッグアンドドロップします。ライティングがファイナルショットやシェーダと相互作用するのを確認します。LightPaintを使用してショットをクリックし、ライトを移動します。
この新機能は以下と互換性があります。
Cinema 4D R20 と Arnold、Octane、Redshift、Thea レンダラー
新しいワークフローのチュートリアルビデオはこちら(英語)
更新されたドキュメントはこちら(英語)
MODO 11,12,13 と MODO & Octane レンダラー
新しいワークフローのチュートリアルビデオはこちら(英語)
更新されたドキュメントはこちら(英語)
こちらの機能は既に以下の製品と互換性があります:
3ds Max 2017、2018、2019、2020 コネクション:V-Ray、Arnold、Corona、Redshift
Maya 2017、2018、2019コネクション:V-Ray、Arnold、Octane、Redshift、RenderMan
Tungsten Drop 2 の新機能:
- Cinema 4D コネクションが Corona Render に対応(チュートリアルビデオを見る)
- Octane Standalone Connection 2018 に対応
- HDR Light Studio 独自のレンダービュー
- Fast Area Lights – この設定では、ノイズの少ないレンダリングをはるかに高速に実行します。
- レイトレーシングエンジンを更新 – 多くのシーンでパフォーマンスがさらに向上し、最大 40% 高速になりました。
最新の Connections Features and Compatibility Chart PDF はこちら(英語)
購入方法
HDR Light Studio Tungstenは、こちらよりご購入いただけます。
HDR Light Studio Tungsten リリース
2019年5月1日 –Lightmap社は、HDR Light Studioの最新バージョン、「Tungsten」の発売を発表しました。
Tungstenリリースでは、機能セットに「Composites」を追加したことにより、ライトのグループ化や、エフェクトのマスクや個別ライトへの追加などができるようになりました。さらに、HDR Light
Studioの構成内容および価格を新しい製品群でリフレッシュしました。HDR Light Studio – Indie、Pro、Automotiveを紹介します。
Composites
「Composites」は、HDR Light Studioの全ユーザーに恩恵を与える主要な新機能です。
HDR Light Studioの前バージョンでは、Light Listは1つのみでした。リスト内のライトはブレンドモードを使って一緒に合成され、最終結果はHDR
Canvas画像上に表示されます。Tungstenリリース搭載の新しい「Composite Content」タイプでは、このコンセプトを拡張させました。ライトの視覚的外観を、独自のLight
ListおよびCanvasを持つネスト化されたHDR Light Studioライトのセットから取得できるようになりました。
Compositesで使えるもの:
- ライトのグループ化
- ライトのグループのコントロール(輝度、位置、色など)
- 1つのHDR Light Studioプロジェクトにおける複数のライティングデザインの保存
- 個別ライトの隔離と編集
- ライトのマスク
- HDRIマップのクローン化と領域移動
- 複数のHDRIマップの異なる領域を合体
- 既存のHDRIマップ内のライト領域の分解と制御
これまでのHDR Light Studioには、全てのライトがその下にある全てのものに影響を与える単一のLight
Listがありました。例えば、周辺領域を照らすエフェクトを持たない別のライトを使ってライトの端を照らすことはできませんでした。しかし、Compositesを使うと、単一のライトを隔離して他のライトを使うように編集し、輝度を増大させたり、マスク/カットしたりすることができます。これにより、HDR
Light Studioにおける多くの新しい可能性が実現できます。
単一のライトを照らすために使うCompositeを示すダイアグラム
「新しいコンポジット機能は、HDRライトスタジオに新しい可能性をもたらします。他のものに触れずに太陽を少し上に動かしたい?簡単!複数のHDRIをつなぎ合わせたい?朝飯前だよ!ライトをグループ化して整理したい場合は?
できるようになりました。個々のライトをレイヤ化したり、マスクしたり、変更したりできる機能は、ライティングのセットアップをクリエイティブにも技術的にもコントロールする上で大きな助けとなります。」
– Brendan McCaffrey (www.bmcaff.com)
By André Matos – lit using Composites
「Tungstenの新しいコンポジット機能はゲームチェンジャーだ。オブジェクトを強調するライトシェイプを作成して合成し、HDRIマップにドロップしてそのスイートスポットを表示します。私の場合、ワークフローは90%高速です。」
Andre Matos氏 3Dアーティスト
PORSCHE AG bei Copyright Communications GmbH
HDR Light StudioでのCompositesの使い方は、このビデオで学習することができます。www.vimeo.com/317292887
また、以下のライティングタスクを攻略するためのCompositesの使用方法を紹介する一連のビデオデモンストレーションも作成しました。
シングルライトの強化
このデモでは、車をライティングしている間接的なソフトボックスへホットスポットを追加します。これは、車の中でみられる反射を、よりダイナミックで面白い見た目にするために行います。Compositesを使うと、ホットスポットはソフトボックスの中だけで明るくなり、HDRIマップの他の領域へ明かりが漏れることはありません。
ビデオはこちらでご覧ください。www.vimeo.com/317291746
Studio LightingとHDRIマップのブレンド
このデモでは、典型的なスタジオスタイルの照明でショットをライティングします。次にCompositesを使い、そのライティングをHDRIマスクとして、ロードされたHDRIマップまで使用します。これにより、スタジオライティングをコントロールし、HDRIマップからくるキャラクターと面白い反射を合体させます。
デモはこちらでご覧ください。www.vimeo.com/317292144
窓からHDRIマップへの通過
このデモでは、静物のショットをWindow
Goboライトを使ってライティングします。次にCompositesを使い、窓をマスクとしてアウトドアHDRIマップまで使用します。これにより、反射の中に表示したりライトに色付けを行うアウトドアHDRIマップのキャラクターを持つ、反射の中でも完璧に配置することができる窓のライトを提供します。アウトドアHDRIマップは、回転やライティングエフェクトの変更が可能です。
デモビデオはこちらでご覧ください。www.vimeo.com/317289801
異なるHDRIマップの領域の混合
このデモでは、マスキング用のソフトライト機能のCompositesを使って、2つの異なるHDRIマップの領域を1つのライティングデザインにブレンドします。この方法でHDRIマップを混合することで、新しく創造的なライティングの可能性が生まれます。
デモビデオはこちらでご覧ください。www.vimeo.com/317288935
HDRIマップの領域の移動
このデモでは、アウトドアHDRIマップをロードして車のサイドビューをライティングします。CompositesでHDRIマップの領域を定義した後、その領域を移動させて、よりリアルな車の中の反射をより生成します。
デモビデオは、こちらでご覧ください。www.vimeo.com/317288340
既存HDRIマップ内のライティングの制御
このデモでは、WindowsとLightsのセレクションを含むインテリアHDRIマップを読み込みます。Compositesを使ってHDRIマップの環境ライティングエフェクトを分離させ、個別に制御可能な光源を作成します。この結果は全く同じHDRIマップですが、各光源の輝度を個別に調整することができるようになっています。HDRIマップのライティングエフェクト全体をよりクリエイティブに制御したい場合に向いています。例えば、要らないライトを削除したり、ライトの輝度を増大させたり、ライティングのバランスを取る場合です。
デモビデオは、こちらでご覧ください。www.vimeo.com/317290351
HDR Light Studio – Indie版、Pro版、Automotive版
Lightmap社は、新しいTungstenリリースに伴い、HDR Light Studioの販売方法を変更いたしました。新しい製品群は、HDR Light
Studio、コネクションのコレクション、およびサポートが1つの製品としてバンドル化されています。多くのお客様にとって、これらの新しいライセンスモデルは、低価格でも価格以上の価値を提供します。「コネクションが含まれている」というのは、追加コネクションを購入しなくても、広範囲にわたる3Dソフトウェアと一緒にHDR
Light Studioを使うことができることを意味します。
Indie、Pro、Automotiveは、HDR Light Studioと以下のコネクションで構成されます。3ds Max、Maya、Cinema 4D、MODO、Light Wave 3D、Houdini、Maxwell
Studio、Rhino 3D、Octane Standalone、SOLIDWORKS Visualize またAutomotiveには、VRED、DeltaGen、Patchwork 3Dコネクションが追加で含まれています。
Lightmap社がHDR Light
Studioの低価格版のIndieライセンスを導入するのは初めてで、新しいIndieユーザーがソフトウェアで作成された作品を拝見するのを非常に心待ちにしています。Indieソフトウェアはフル機能で、いかなる制限もありません。新製品、ご購入いただけるライセンスタイプ、価格についての詳細は、こちらをご覧ください。
既存のHDR Light Studioおよびコネクションライセンスは、HDR Light Studio
Tungstenとの互換性があります。サブスクリプションライセンスまたはメンテナンス期間が有効のパーマネントライセンスをお持ちの場合は、今すぐソフトウェアのダウンロードおよび更新を行ってください。既にご購入いただいたライセンスを使ってソフトウェアをご使用いただくことが可能です。既存のパーマネントライセンスは、今後も通常どおり維持していただけます。
更新された互換性
3ds Max 2020
Maya 2019
Houdini 17.5
LightWave 3D 19
DeltaGen 2019 (and the x-builds)
購入方法
HDR Light Studio Tungstenは、こちらよりご購入いただけます。
カーボンリリース 新機能

カーボンリリースとは?
このHDR Light Studioの新しいメジャーリリースは、カーボン(最初に商用利用された電球で使われた要素)と命名しました。今後、バージョンナンバーは、ニックネームに代わります。
カーボンリリースの新機能

新しいRender View
新しいRender ViewでPlayボタンをクリックする事で、コネクションされた3Dソフトのインタラクティブなレンダリングセッションを開始し、レンダリング結果をHDR Light
Studioインターフェース内に表示します。Light Paint を使いレンダー画像をクリックしてライトを配置し、外部レンダラーがHDR Light
Studio内ですぐにレンダリングします。ライトのドラッグ&ドロップも可能です。
利点
- シングルモニタをご使用中のユーザーに最適です。完璧なライティングをするのに必要な物は全てHDR Light Studioのインターフェースに収まっています。2つのインターフェースを往復する必要はありません。
- 様々なライティング作業の中で、HDR Light Studio の独自のレンダラーは特に必要ではなく、閉じることが可能です。ライティングセッションの途中でメインの3Dレンダラーのためにリソースを開放します。
- 最終レンダーに対して直接ライティングをすることでより良いライティングの決定ができます(HDR Light
Studio内でライトが最終的なシェーダーに対してどのように反応するかをインタラクティブに見ることが出来ます)。
3ds Max版 – V-Ray, Corona, Arnold, Redshift
Maya 版 – V-Ray, Arnold, Octane, Redshift, RenderMan
将来的に他のソフト用にもプラグインを追加していきます。
自動車やプロダクトデザインをライティングする最高のツールがアップデートされ本当に凄い!Vrayのレンダリング結果をHDR Light
Studio内で確認して、その上から作業することでアーティストはハイクオリティな画像をより早く、より簡単に作ることが出来できます!Chaos Group社VP 3D Production and DeliveryのRusko Ruskov氏
高速なエリアライト
HDR Light
Studio独自のレンダラーでエリアライトのパフォーマンスがかなり向上しました。エリアライトを作成、調整、ソロ表示などを一瞬で実行することが出来ます(強大な3Dシーンの読み込にも対応)。この内蔵レンダラーは、コネクションされた3DソフトのIPRレンダラーが遅い場合のプレビズ用途に最適なツールです。
3ds MaxとMayaのコネクションワークフロー改善
HDR Light Studioは更に簡単に3ds
MaxとMayaで使えるようになりました。このプラグインがライティング設定をしてくれます。単純にStartボタンを押すと、イメージベースドライティングを始めることができます。3DシーンをHDR Light
Studioに読み込ませるのもクリック一つで可能です(Playを押すことでシーンは自動的にインポートされます)。
Cinema4Dのコネクションの改善
RedshiftとVRAYforC4D Version3の完全サポート
HDR Light Studio内でPlayをクリックしてCinema 4Dのシーンをインポートします。
その他改善点
- HiDPIディスプレイのサポート
- LightWave 2018 Connection のサポート
- HDR Light Studio内のレンダービューでディフューズカラーの変更
- Procedural Skyを含むプロダクションレンダリングの速度向上
- ユーザー側のフローティング・ライセンスのセットアップの簡潔化
- デモシーンの追加
- HDR Light Studio インターフェースのレイアウトはコネクション毎に保存され、異なる3DソフトでHDR Light Studioを使った時に好みのレイアウトが読み込まれます。
5.4 新機能

新機能の概要は、こちらのビデオをご覧ください。
魅力のあるディテール
調整可能なライトハンドル
HDR Light Studio
1以降、ライトは常に中心付近に位置し、ハンドルという名称のオレンジ色のドットで表示されていました。しかし、LightPaintを使って3Dモデル上にライトを配置する際に、ライトをその中心に置きたくない場合があります。HDR
Light Studio 5.4では、ライト内のどこにでも配置することができる、調整可能なハンドルを導入しました。
このハンドルは、スライダを使用する、またはLightPreview内の画像に直接ドラッグすることで、簡単に移動させることができます。
以下の画像では、ライトのエッジ部分を指定してライトを配置するために、LightPreviewの上端にライトハンドルを移動させ、RenderViewでLightPaintを使用しています。
以下の画像では、ライトがライトのエッジを使ってボトルの上にも配置されています。

Advanced Rotations
3Dマップされたライトは、照明球に対しての「法線」の向き、またはエリアライトでLightPaintで設定された場所を向く以外の方向が設定できるようになりました。XおよびYローテーションでは、ライトをあらゆる方向に向けることができます。ライトの方向は、X、Y、Zローテーションのボタンの上でクリックアンドドラッグすることでコントロールされ、これらはライトの現在の向きに関連して動作するので、使いやすいです。
3軸の全てのローテーションによって、新しいコンテンツをHDRIマップ内に追加し、3Dの位置をシミュレーションするために正確に方向づけできるようになりました。これにより、既存のHDRIマップに対してより詳細なコントロールを行うことができます。
以下の事例では、既存のHDRIマップに新しい窓、サイン、壁などたくさんのものが追加されました。これは、新しいローテーションのコントロールによってのみ可能です。天井のチューブライトの部分にも、既存のチューブライトに正確に一致する新しいライトを配置して、照明を強化しています。

エリアライトはあらゆる方向を指定することができるようになり、LightPaintの位置のみに対面するという制限がなくなりました。そのため、LightPaintはライトの配置を行うために使用して、ライトの向きを簡単に調整することができます。以下の事例では、ライトは、LightPaintを使って配置していますが、鬼のような顔を下から上にライティングするように方向づけています。3Dソフトウェアでライトを方向づけするのは簡単ですが、HDR
Light
Studioを使うことによる違いは、ライティングを非常にクリエイティブな方法で作成、調整、配置できることの流動性と簡易性であり、ファイナルショットでライティングエフェクトに集中でき、3D空間でライトの移動について悩まなくて済みます。

Rotation Modes (回転モード)
Rotation Modeでは、ライティングアーティストに役立つ動作を提供しつつ、ライトの方向づけの特性を変更することができます。Rotation Modeには、4つのモードがあります。
Free: Advanced
Rotation設定が無効のときと同じ動作(ライトは照明球の法線方向で、エリアライトはLightPaintの位置に面する)をしますが、ライトのX、Y、Zローテーションを手動で調整することができます。
V-Lock:
ライトは常に垂直になり、LightPaintの位置に沿って並びます。ライトの垂直方向の並びを保持することは、パックショットに理想的です。
H-Lock: ライトは常に水平ですが、LightPaintの位置に沿って並びます。
Fixed:
LightPaintの位置を無視し、水平がデフォルトで、ワールドX軸に沿って並びます。車の上から固定された向きでライトを配置する場合に適しています。
X、Y、Zローテーションは、これらのデフォルト動作に対するオフセットとして適用されます。そして、このオフセットは、ライトを移動させた場合でも保持されます。そのため、例えばV-Lockモードが使用される場合は、ライトは垂直から少し傾き、ライトがどの場所に配置されていても、その向きは垂直からは少しずれます。
新しいLight Source
32個のStudio Light SourceがPresetライブラリに追加されました。
(これらの新しいライトをご入手いただくには、Studio Lights 2をダウンロードしなければなりません。トライアルユーザーの方に対しては、低解像度のトライアルライトが含まれています。)

新しい操作性
カーソルが更新され、Canvas、Render View、Light Previewを使っているときにどのツールが有効になっているかが表示されるようになりました。
スライダの機能名(ラベル)の文字上をダブルクリックすると、スライダがデフォルト値へリセットされます。
機能追加
Cinema 4D コネクションが、R18対応になりました。
DeltaGen コネクションが、2017x対応になりました。
15日間のフル機能トライアルには、低解像度の全てのPreset Lightsが含まれるようになりました。
5.3 新機能

HDR Light Studio 5.3 – AREA LIGHTS
Lightmap社はHDR Light Studio バージョン5.3が直ぐにダウンロード可能になったことを発表します。今回の最新リリース版では、機能群に「Area Lights (エリアライト)」を追加することで、HDR
Light Studioを世界中のプロフェッショナル3Dアーティストが好きなライティングツールとして広がった ‘アーティストフレンドリー’ な使いやすさで、ユーザーがインタラクティブにHDRI MapとArea
Lightsセットの両方を作成および制御できるようにしています。

Autodesk Maya
Connectionは新しいエリアライト機能を利用することができる最初のコネクションであり、全ての主要レンダラー(MentalRay、V-Ray、Maxwell、Arnold、Octane、Redshift、RenderMan
(RIS)、Iray for Maya)に対応します。
3ds Max、Cinema 4D、Modo、そしてNuke/OctaneのConnectionは、新しいエリアライト機能に対応するために近々更新される予定です。
HDR Light Studio 5.3ではSOLIDWORKS Visualize、Modo 902、Iray for Mayaのサポートが追加されます。更に、全てのユーザーに役立つ多くの追加機能や改善も含まれます。
5.2 新機能
太陽のソフトネス制御フォールオフグラディエントで制御された太陽エッジのソフトネス |
太陽面のサイズ太陽面のサイズを増大させることができ、一貫性を保つ照明を提供するために自動的に暗くなります(エネルギー保存則) |
|
空のアルファランプ 地平線のソフトネスを制御するために、空にアルファグラディエントが含まれるようになりました。既存のHDRIマップの空を置換するのに理想的です。 |
ユーザーレイアウト 最大4ユーザーのインターフェースレイアウトの保存および読込 |
|
レンダービュー
レンダービューを劇的に改善 |
レンダービューの全面的な変更
- レンダービュー画像の解像度は、ユーザーインターフェースパネルのサイズからではなくRender
Settingsで設定されます。パネルの位置やサイズを変更してもモデルの再レンダリングは行われなくなり、レイアウト変更は以前より反応が良くなりま した。デフォルトのサンプルレベルは、80サンプルになりました。 - 『Ctrl+左クリック』でレンダービューの領域にズームイン。
- Render Settingsレイアウトを改善。
- 『LightPaint Modes』を切り替えるキーボードショートカットが追加されました:『Ctrl + 1』はReflection(反射)、『Ctrl + 2』は Illumination(照明)、『Ctrl +
3』は Rim。 - Render View画像は、Project > Save Render View Image からEXRで保存可能になりました。
改善点
- デフォルトの表示LUTは、Preferencesパネルで全体的に設定できるようになりました。
- ピクチャライト – 画像をブラウズするのではなく、画像ファイルをファイルシステムからLight Propertiesパネルの画像パス上に直接ドラッグできるようになりました。
コネクション
- 新しいHoudiniコネクション – Houdini 12、13、14、MantraおよびArnold for Houdini (AtoH) に対応。
- 3ds Maxコネクションは、Coronaに対応しました。
- Cinema 4Dコネクションは、Arnold for Cinema 4D (AtoC4D) およびThea Renderに対応しました。
- Mayaコネクションは、RenderMan 20の環境ノードに対応しました。
- MODOコネクションは、Alembicシーンのエクスポートに対応しました。
5.1 における変更点
改善点
- プラグインコネクション使用したHDRIライティングの更新時のパフォーマンスが驚異的に改善し、特にMac OSXまたはLinuxでMayaやMODOを使用する場合に顕著になります。
- Mac OSX上でWacomタブレットを使用する際のクラッシュする不具合を修正。
5.0 新機能
1. 新しいフルスクリーンインターフェース
2. プリセット – ライトのライブラリからドラッグアンドドロップ
3. 独自のLDRおよびHDR画像をライトとして読み込み
4. レンダービューで即座にリライティング
5. Uberライト – 一つのライトタイプ – 多数の可能性
その他多数。新機能の完全リストはこちらです。
柔軟性の高い新しいユーザーインターフェース
- 移動、スケール、ドック化またはドック化解除、タブ化が可能なパネルを備えた新しいUI
- 異なるサイズ表示向けのプリセットレイアウト
- カラーおよび値ランプがメインUIの一部となり、ポップアップ表示をしなくなりました。
新しいキャンバス機能
- サイズ変更可能なキャンバスビュー
- キャンバスは、チェックボードパターンを経由して透明度を表示できるようになりました。
- チャンネル表示ドロップダウン – HSVA、HSV、Alphaを含む
- カラーLUTドロップダウン – キャンバス用の表示LUTを選択
- キャンバスインタラクションモード用のツールバー
- キャンバスのズームインおよびズームアウト
- キャンバスの切り取った領域へのズーム
- ズームしたキャンバスビュー周辺のパン
- キャンバスがビューにフィット
- Pixel Probe – キャンバスのカーソル位置の↓にRGBAおよびHSV値を表示
新しいプリセットパネル
- 古い「ピクチャーライト」の概念を置換するプリセット
- プリセット表示は、ドロップダウン「タグ」フィルタを使って制御されます。
- レンダービュー、キャンバス、あるいはライトリスト上で、プリセットサムネイルをドラッグアンドドロップ
- プリセットサムネイルをダブルクリックすると、キャンバスにライトが追加されます。
新しいライトコントロールパネル
- ボタンをクリックアンドドラッグして、スケール、回転、ライトの輝度を変更。
レンダービュー(旧ライブライト)
- メインのHDR Light Studioアプリケーションに統合
- Embree2によってより高速になったレンダリングエンジン
- インテリジェントレンダラー、変更時のリレンダリングは不要: HDRライティング、ビュー露出、散乱レベル、反射レベル、シャドウレベル、あるいは背景画像調整
- プログレス(進捗状況)バーが付いたPause/Resumeボタン
- Alembicファイル向けのTime(Sec)設定
- レンダービューインタラクションモード用のツールバー
- チャンネルドロップダウン – HSVA、HSV、Alphaを含む
- カラーLUTドロップダウン – レンダービュー向けの表示LUTを選択
- ドロップダウンカメラ選択
- Freecamモード – カメラをロック解除し、カメラコントロール用のボタンを追加
3Dファイル形式
- Alembicファイルを読み込み
- FBXファイル(Windowsのみ)を読み込み
画像形式
- HDR Light Studioは、BMP、Cineon、DDS、HDR、IFF、Jpeg、OpenEXR、PNG、PSD、Targa、Tiffの読み込みに対応。
レンダリング設定
- 背景画像にLUTを適用
- 上記に記載されている、より多くの背景画像形式に対応
- シェーダ用の新しいフレネルコントロール
- Maxレンダリングサンプル設定
- より高速なフロアシャドウレンダリング
- 読み込んだ3Dモデルファイルパスの表示
- マテリアル設定をよりシンプルに表示し、タブ化されなくなりました。
ライトリスト
- 新しいソロ化様式 – on/off状態に影響を与えずに、ライトの表示をソロ化
- 選択可能な新しい様式 – キャンバスまたはレンダービューを介してライトを非選択可能にする
- 新しいライト固定様式 – ライトを固定するので、プロパティは変更不可
- リスト内にライトプレビューサムネイルを含有。
- コンテキストメニュー用にライトリスト上で右クリック – 複製、削除、選択解除
ツールバー
- ライトの追加、複製、削除、アンドゥ/リドゥ、およびHDRIマップのプロダクションレンダリング用に新しい再配置可能なツールバー
- 最終設定を使用した新しい「リレンダリング」プロダクションHDRIボタン
ライティングコンテンツ
- ライトレイヤの生成とコンポジット用の新しい基をなすアーキテクチャ
- より高速なハイダイナミックレンジ画像マップのマルチスレッドレンダリング(ファイナル用)
- 100倍以上の精度でライトを配置
- 100倍以上の精度でライトのサイズを指定
- 新しい空背景 – プロシージャルなスカイジェネレーター
- 新しいGradient Light Type – リニアまたは放射状のグラディエント
- グラディエント背景ライトがアルファランプを含有するようになりました
- 平面および球体コンテンツマッピング
- New blend modes: Multiply, High Pass (via low pass with invert), Hue
- 新しいBlend Mode: Multiply、High Pass (Invertと共にLow Pass経由)、Hue
- Blend Modeに「preserve alpha」および「invert」オプション
- 画像をライトとして読み込み
- 読み込んだ画像にLUTを適用
- 画像コンテンツを水平にフリップ
- 読み込んだ画像上でアルファをUnpremultiply(rgbの値からalphaの値を除算)
- 読み込んだ画像のアルファチャンネルを反転
- 読み込んだ画像向けのSaturationスライダコントロール
- グラディエントを使って読み込んだ画像を色付けするとき、これは放射状あるいはリニアグラディエントでどこにでも配置することができます。
- グラディエントまたは画像を使ったAlpha乗算を介したライト上の新しい二次的アルファコントロール
- 新しいUberライトタイプは、交換可能な全プロパティがあり、一つのライトタイプから全ての可能なライティング設定を提供
- Light Propertiesパネルでライトの名前が変更可能に
- 新しいコンテンツタイプ – 単色
ライトプレビュービュー
- スケーラブルなライトプレビュー
- チェックボートパターンを介して透明度表示が含まれるように
- チャンネルドロップダウン – HSVA、HSV、Alphaを含む
- カラーLUTドロップダウン – ライトプレビュー用に表示LUTを選択
- ビュー露出コントロール
新しいハイダイナミックレンジ画像出力オプション
- Ver.5からEXR 2.0を使用
- 16ビットハーフまたはフルビットを選択
- ミップマップオプション
- レンダリング出力にLUTを追加
メニュー
- Projectメニューから3DモデルをHDR Light Studioに読み込み
- ライトリストの状態を制御するためのメニューエントリー
- ライトをオレンジ色にする選択ハンドル表示のon / off
- アクティベーションコードを介してアプリ ソフトウェア内でのアクティベーション
- メニューからハイダイナミックレンジ画像マップのプロダクションレンダリング
- 強化されたプロジェクトアセット管理ウィンドウ
新しいアプリケーション環境設定パネル
- Render Viewで使用するプロキシ画像解像度を変更し、3Dアプリと共有
- アプリ画像キャッシュサイズ
- OpenColorIO環境設定の選択
- プリセット、プロキシ画像、ライセンス用にディレクトリの位置を変更