ユーザー制作事例

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株式会社JVCケンウッド・デザイン デザイナー 豊口 馨 様

株式会社JVCケンウッド・デザインのデザイナーとしてご活躍中の豊口 馨 様は、製品パッケージ、カタログ、オンライン用の素晴しい静止画像やビジュアライゼーション用アニメーションの制作を手掛けておられます。画像制作の際に100%HDR Light Studioを使用している豊口様に、その理由をお伺い致しました。


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「ライティングは、魅力的でリアリスティックな商品画像を制作するのに最も重要な工程であり、HDR Light Studioは、私がクリエイティブ且つ効率的にこれを行う手助けをしてくれる不可欠なツールです。」

3Dを始めたきっかけを教えてください。

CGを始める前はデザインモックアップを作る仕事をしていました。その時モックアップを作るのに3DCAD/CAMを使って作っていました。それが3Dを始めるきっかけです。

制作環境では、どのようなツールを使われていますか?
また、主要の3Dツールやレンダラーは、どのように選択されたのでしょうか?

弊社プロダクトデザイナーの多くは、製品の外観データをSolidworksでモデリングしています。私もSolidworksを使っていますが、MODOとHDR Light Studioもワークフローに加えました。MODOを選択している理由は、Solidworksや他のCADパッケージとの親和性が高かったからです。導入したことによって、弊社のワークフローの効率がより高くなりました。これまで長年にわたり、プリビジュアライゼーション > モデリング > 製品エンジニアリング > プロダクションという工程が行われてきました。しかし、MODOを使用するようになってからは、MODOのプリビズデータを使ってこれらの工程を同時並行に行い、プロモーション画像を作成することができることに気付きました。

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担当された作業で最も苦労されたことと、どのようにそれを克服したのかをお教えいただけますでしょうか?

一つの製品に複数のカラーバリエーションがあるときは非常に苦労します。オブジェクトが同じ形状の場合、ライティングも同じままだからマテリアルの色を変更するだけで良いだろう、と思われるかもしれませんが、実際はそれよりもはるかに複雑なのです。多くの場合は理想の発色を求めてライティングを色別に変えています。白と黒の場合でもライティングを変えています。

HDR Light Studioのように簡単にライティングを組み直せるソフトは大変助かります。 MODOのリアルタイムプレビューと組み合わせて使っていますが、本当に効率的に制作が出来ます。ライティングは、魅力的でリアリスティックな商品画像を制作するのに最も重要な工程であり、HDR Light Studioは、私がクリエイティブ且つ効率的にこれを行う手助けをしてくれる不可欠なツールです。

MODOのライティング(エリアライト等)ではライトの数が増えてくるとレンダリング時間が増加します。その為、作業効率を考え複数のライトセットに別けてレンダリングし、最後のコンポジット作業で必要なライティングに合成していました。

HDR Light Studioを使用すると、基本的にIBLによるレンダリングの為、短時間でレンダリングを終了できます。さらにライトの数が増えたとしてもレンダリング時間に影響が少ない為、納得のいくライティング作業が行えます。結果として、質の高いCG画像を効率よく制作することが可能になりました。

これから同じ分野(業界/キャリア)で働きはじめる方へのアドバイスをお願いいたします。

一つの結果を導き出すためには複数のアプローチがあると思います。制作中に、時間が許す限りいろいろなやり方にチャレンジすると、将来起こりうる様々な制作中の問題に対応できると思います。

ライティングを上手に行うための3つの秘訣をお教えいただけますでしょうか?

  1. 実際にライティングを行いながら写真撮影をしてみる。
  2. 実際の撮影現場でプロの撮影を見学してみる。
  3. 先入観にとらわれず、いろいろなライティングを試してみる。

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